恐らく1950年代に制作されたと思われる古い白黒映画です。主演は、当時シャンソン歌手としても有名な、フランスの俳優イブ・モンタンです。命知らずの四人の男がニトログリセリンを積んだタンクローリーに乗り、獣道の様な悪条件の険路を進むというストーリーです。人生で最も気を付けなければならないのは、困難とか逆境などではなく、自身の心に巣くう油断や有頂天である事を教えてくれる秀作です。

ストーリーですが、山中に建設された大手企業の工場で大火災が起きます。
事件が世間に知れ渡って株価や会社の風評が下がるのを恐れた経営者は極秘のうちに消火活動を断行します。
ダイナマイトの原料であるニトログリセリンを爆発させ、その爆風で消火するという方法でっす。
二台のタンクローリーが用意され、極秘任務を背負った四人の男が双方に二人ずつ便乗して出発します。
道が険路な上、積んでいるのはニトログリセリンです。
ひとつハンドル操作を誤れば、待っているのは死です。
それでも四人の男たちは挑みます。無事に現場まで運ぶ事が出来たならば、一生遊んで暮らせるだけの報酬が得られるからです。
大きな岩塊が道を塞いだり、いつ崩壊してもおかしくない様な木の橋を渡るなど、幾多の困難をクリアしていった四人ですが、先頭を走るローリーが窪みを通過中に爆発してしまいます。
イブ・モンタンの乗った後続車は仲間を弔う余裕もなく、引き続き目的地に向けて前進。
あともう少しのところで最後の試練が待ち受けていました。
その際、イブ・モンタンは助手席の相棒を犠牲にしてそれを切り抜けます。
そして遂には任務を全うし、巨額の金を手に入れます。

帰りは、空のタンクローリーで帰路につくのですが、心は踊り、ルンルン気分で運転です。
しかし…。

人間というのは、細心の注意を払い、命がけで何か事をなす時、案外失敗しない。
それよりも油断や慢心が最も恐ろしいのだという事を教えてくれる名画でした。

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